9月11日(月)夜なべも7日目になりました

こんばんは。今回は望月が9月11日の夜なべの様子をお伝えします。

本日で夜なべも7回目を迎え、そろそろ折り返しを迎えます。

 

千日紅もこの通り、かなり少なくなっています。千日紅は糸を通す際、一定の大きさと太さがあり、白くなり過ぎていないものを選びます。今では条件に合うものがかなり減ってきたため、適当な花を探すのに一苦労です。

今夜は会員さんがご自宅で育てた新しい千日紅を持ってきてくださいました。

摘んでから時間が経っていないため、水分が抜けておらず、花自体も柔らかい状態です。

左が以前摘んだもの、右が新しく持ってきていただいたものです。乾燥する前はこのように、より赤みがかった鮮やかな色をしています。

真紅は2本目が巻き終わりました。

残る2本も作業が進んでいます。

 

千日紅の糸通しの後は、小冠の修復作業を見学しました。

正面の修復が完了し、

側面部分の修復に着手されています。

まず紙を使って側面部分の型を取っていきます。

麦藁を貼った和紙を型に合わせて切っていきます。

さらに、小冠の形に合うように折り目をつけます。

小冠を神輿に固定する際、留め具を使うそうですが、麦藁を貼り付けると留め具を通す穴が隠れてしまうため、穴あける作業が行われました。

屋根を葺いた後、ずいきの上に金具で固定するそうです。

 

今回は「萬燈祭」のお話を少しだけうかがうことができました。北野天満宮では、菅原道真公の没後50年ごとの節目に「大萬燈祭」、その間の25年周期で「半萬燈祭」が行われるそうです。前回の大萬燈祭でずいき神輿を飾った際は、ずいきの季節ではなかったため、長いお麩を代用し屋根を葺いたそうです。しかしお麩は脆いため、何本も折れてしまったそうです。

先日、上田さんと竹尾さんのお宅に伺った際にも教えて頂きましたが、ずいき神輿に使われる農作物は、耐久性や褪色の早さなど、様々な条件を踏まえて選び抜かれています。

 

清水さんからも興味深いお話をうかがいました。

「瑞饋神輿の細工では女性と坊主を表現してはいけない」という決まりがあるそうです。昔話をモチーフに細工を作る場合も、女性や坊主が登場する場面は避けて制作されるそうです。ただし、武蔵坊弁慶は武者なので表現しても良いとのこと。

また、近頃は昔話や童話の内容を知らない子どもが増えつつあるとうかがいました。子供たちに神輿を見て楽しんでもらうためにはどのようなテーマを選べば良いか、毎年悩まれるそうです。

 

本日はここまで。夜なべは明日も続きます。