9月14日 夜なべ作業8日目

作業は主に今まで行ってきた細かい作業の追い上げになってきました。
千日紅糸通しやカット、真紅作り、梅鉢作り、稲藁をまとめる、鳥居作りなど、各作業もゴールが近づいてきたようです。
本日の様子は須田がお送りします。



そのような中、今回は保存会最年少の栢下卓也さんにお話を伺いました!

栢下さんはこの地域の生まれで、幼い頃からこども神輿を毎年担いでいたそうです。
3〜4年前からお父様に誘われてずいき神輿のお手伝いをされるようになり、去年保存会に入られました。
「作るのも好きやし、神輿を作っていく作業はおもしろい。
保存会の人たちもみんな優しくしてくれる。」
とお話してくださる間も、手を休めることなく梅鉢を作り続けていた姿が印象的でした。

「神輿の作り方は保存会に入ってから学んだ。
こどもの時からからずいき神輿は見ていたものの、当たり前すぎて、何でできているとかあまり意識してなかった。
真紅もどうやって作るんやろとは思っていても実際に花でできているとは思わなかった。」
と、ずいき祭を作り上げていく側になった時の発見を伺いました。
毎年の恒例行事として参加していたお祭りを、今度は自分が作っていくという流れが繰り返されて今があるのですね。
今年作っているこども神輿を担いだ人が将来大人になり、保存会に入ってまたずいき神輿を作るのだろうと思うと胸が熱くなります!

現在、保存会の30代の会員は栢下さんと、その2つ上の佐伯さんなど4人です。
栢下さん、佐伯さんはお父様が保存会のメンバーです。
親子代々保存会に入り、ずいき祭を作り上げていくことはとても素敵ですね!

保存会に入ってからのずいき祭は初めての栢下さん。
お仕事の後の作業は大変でしょうが、これからもがんばってください!



鳥居の方も佳境を迎えています。
今日は柱以外の部分に麦藁細工を貼る作業です。

今の悩みどころは、赤い和紙に先に麦藁細工を貼ってから鳥居に貼付けるか、和紙を貼ってから麦藁細工を貼付けるかという点だそうです。
今回は後者ですが、余った麦藁細工を切ったり合わせたりがなかなか大変だとのこと。
かといって前者は曲がりにくくなり、扱いが難しくなるそうです。
前回まで鳥居の修復を担当した西上之町の方からアドバイスを受け、後輩会員さんがよりよい方法を模索していくという歴史の流れを目撃したような気がします。

これから数年間鳥居の修復が進みます。
研究結果は来年の鳥居作りに活かされることでしょう!


以上、今回は須田がお送りしました。