9月9日、夜なべ6日目

こんばんは、三枝です。今日は朝から京都でも、東海・関東地方を襲った台風の被害状況について終日報道していました。1日も早い復旧・復興を祈るばかりです。ちょうど1年前の今ごろ、京都にも大きな台風がきて、保存会の方々の家が停電に見舞われ、大変だったことなど思い出しました…。

 

台風の影響か、今晩はいつも以上に暑い中での夜なべとなりました。早くも、「真紅」づくりは3本目の巻きつけ作業へと進んでおり、2本目に「天満宮」の文字を白い千日紅でうめこむ作業も進んでいます。

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巻きつけ作業の進行にあわせ、昨日の朝、川本さんが入江さんと一緒に入江さんの畑から新たに千日紅を摘んでくださったそうで、新たに摘まれた千日紅の糸通し作業も始まりました。

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私も糸通しをしている川本さん・伊祁さん・五百木さんのそばで、糸通しの作業を手伝わせていただきました。扇風機の風に当たらせていただきながらの作業でしたが、気がつくと汗がしたたり落ちてしまう暑さでした。

 

糸通しの作業をしている、その隣りでは、「梅鉢」の梅の形に編まれた縄をしっかりと成形するためのくくり作業が行われていました。

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これが、隣り合った花びらの部分を、たこ糸で二重にしばって、成形し終わった「梅鉢」です。

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このようにひもでくくられることによって、花びら1つ1つが開いた形になり、ひとめで梅の形だとわかるようになるのです。稲藁から縄を作り、その縄1本から梅の花を作り上げていくことを思いついた、先人の創造力と技術に感嘆せずにはいられません…。私も保存会の方々から、くくり方を教えていただき、チャレンジしてみました。花びらをくくり終えた梅鉢の、どこか優雅な雰囲気とは裏腹に、いざ花びら同士をくくる作業に着手してみるとけっこうな力がいることに驚きました。先ほどの写真に写っている鵜殿さん・小西さんも、手と足をたくみに使ってきれいな花の形に仕上げていらっしやいます…。すぐにはまねできないまでも、なんとか膝を使いながら成形していきました。

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いっそう汗の吹き出る夜なべ作業となりました。