9月11日(月) 夜なべ作業6日目

こんにちは!藤田です。



夜なべ作業は中盤に差し掛かってきました。

真紅(しんく)に用いる千日紅の数は二度目に摘んできたものもずいぶんと少なくなり、
本日三度目に摘んできたものがゴザの上で乾かされていました。


他の場所では、真紅作りや縄を編む作業、縄をしごく作業、梅鉢作りなどが進められていました。
真紅作りは三本目と四本目に入っていて、二本目の完成した真紅の字を修正する作業も同時に行われていました。

乾燥すると「天満宮」の「満」の字の部分の千日紅が浮いてしまうということで、北野さんが何とかしてそれを抑えることができないか方法を考えていらっしゃいました。


その結果、手ぬぐいを浮いている部分に巻き付け、タコ糸で縛ることに。
あまりきつく締めすぎると痕がついてしまうので、縛る加減も調節しなければいけません。
怪我をしているところに包帯を巻いているみたいで面白いですね。

通常、完成した真紅は上から吊り下げて保管するのですが、手ぬぐいを巻き付けた真紅は吊り下げずに
床に置いて保管されていました。



その横では倉貫さんが梅鉢をタコ糸で縛って綺麗な梅の形にしていく作業をされていました。
私たちも倉貫さんに教わってタコ糸で縛る作業に挑戦しました!


最初に、輪になっていない二本の足の部分の隣同士の輪から縛っていきます。
この時、梅鉢を裏返して六角形の対角線上で縛っていかないと、進めていくにつれて
どんどん輪を縛る位置がずれていってしまいます。

私は対角線上で縛ることを忘れていて大変不格好な梅鉢が出来上がってしまいました…。



なかなか成功せず、諦めてしまいそうな私たちに倉貫さんが「やれば出来る!」と喝をいれてくださり、気を取り直して再挑戦。


縛る位置を決めたら、その位置でタコ糸を親指で固定し、二重にかけたあと、丸結びできつく縛ります。



5箇所の縛る位置がどれも同じになるようにしなければずれてしまいます。

縛る位置がずれてしまった梅鉢。



こちらは縛る位置が同じ正しい梅鉢。



倉貫さんは梅鉢を丸めた状態で縛り、出来上がってから広げておられました。
長年この作業をされていると、どの方法が最も美しく、最も正確にできるか
様々な手法を試して発見されるのでしょうね。


タコ糸で縛って梅の形にした後は、二本の足の部分にゆずと稲穂を付けていきます。

稲穂は稲から使う部分をとって、束にしてから付けていきます。
この作業は明日から行われるそうです。



丁寧に教えてくださった倉貫さん、ありがとうございました!




夜なべ作業後半もまだまだ行う作業はたくさんあります。

それでは今日はこの辺で。