稲刈りに行ってきました!

こんにちは、三枝です。今回は、夜なべ作業の合間の、9月7日(土)の午前中に行われた稲刈りの様子についてお伝えしたいと思います。

 

午前10時、上桂にある入江さんの田んぼに、ずいきみこし保存会の会員さん7名が集合し、「梅鉢」のパーツとなる稲穂を用意するため、稲刈りを始めました。

 

これが稲刈の道具となる、のこぎり鎌です。

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これを使って、このように稲を刈っていきます。

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写真に写っている川本さんが、何度も鎌の扱い方をデモンストレーションしながら教えてくださったのですが、いざやってみると、川本さんのように、スパッ!スパッ!とはいかず、やってはいけない、ギコギコとまさにのこぎりで切るような刈り取り方になってしまいます…。鎌を手にするのは初めて。思いのほか鋭い刃に、こわごわ刈り取り続けました。

 

続いて、刈り取った稲を5株ずつ、藁で束ねる作業にチャレンジしました。こんなふうに、束ねていくのですが…。

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これまた、見本を示してくださった竹尾さんに何度教えていただいても、きれいに括れず…。予想以上に稲穂は重く、抜けないよう、しっかりと括るのに力とコツがいり、なんとか括れるようになるまでずいぶん時間がかかってしまいました…。

 

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括られた稲穂の束が、どんどん入江さんのトラックに積まれていきます。

 

1時間半ほど作業が続き、約150束分の稲穂を用意できたところで、いつも夜なべ作業をしている集会所に移動しました。

 

到着するとすぐに、束ねた稲穂を集会所建物の南側にある通路へと運んでいきます。

 

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運ばれた稲穂は、集会所の外廊下の手すりに、2またにして、かけられていきます。

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この日の夜の夜なべの際に、改めて手すりにかけられた稲穂の様子をみてみると、雀が来て稲穂を食べてしまうのを防止するため、白い網状の布がかけられていました。

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この布が、「寒冷紗(かんれいしゃ)」とよばれる布であることを、佐伯会長さんから教えていただきました。風情のある言葉の響きに興味をおぼえ、調べてみると、防虫や遮光、防寒、防風など、農業に欠かせぬ道具であることがわかりました。

 

「梅鉢」づくりの調査を10年以上させていただきながら、毎年、いつの間にか用意されていた稲穂を数えたり縄につけたり…を繰り返すばかりで、どこからどのように刈り取られてきた稲穂であるのか、無頓着のまま過ごしてきてしまいました…。もっというと、誰がどのような苦労を重ね育てた稲穂であるのかにも無頓着でした…。刈り取って束にした稲穂がすべてトラックに載せられたあとも、田んぼのあちらこちらに落ちてしまっていた稲穂を1本1本拾い上げ、トラックに載せ直していた入江さんの姿が忘れられません。今年もこれから稲穂を数えて「梅鉢」の縄につけていく作業が始まりますが、これまで以上に稲穂を大事に大事に扱いたいと思います。