夜なべ4日目

こんばんは、三枝です。夜なべ作業も4日目となりました。まずは、昨日の記事でもふれた、縄の「ひげ切り」作業の様子からお伝えしていきます。

 

編まれた縄を間近でみてみると、ところどころ、藁の先端部分が飛び出ています。

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この飛び出た部分をはさみで切っていき、縄の表面がなるべく平らになるよう、

ととのえる作業が「ひげ切り」です。

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このようにしてととのえられた縄は、さらに集会所の外での「こすり」作業によって、よりなめらかに仕上げられていきます。

 

ところで、今回この「ひげ切り」をしているときに、会員さんの手によって編まれた縄の先端が丸くきれいに処理されていることに気づきました。

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1本の縄を編んでいく、編みはじめから途中までの作業過程については毎年の調査で見ていてわかっていたものの、2mほどの縄を編み終えていくまでの全過程を、すべて理解できているわけではなかったことに気づきました…。この先端部分がどのように処理されているのかが急に気になり始め、縄あみ作業をしている鵜殿さん・荒田さんに尋ねてみました。その結果、先日お伝えした、最初に藁の束を2分して、その2つをらせん状に2mほどの長さに編み上げるという作業を行ったのちに、編み終わりの稲藁を少しのこして折り曲げ、そこからUターンするようなかたちで、新たに稲藁を足し、編みあがっている部分にさらにもう1重からませるように編み、いわば3重のらせん状の縄に仕上げていくことがわかりました…。

 

まず2重のらせん状に編み上げて、先端を折り曲げ…、

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そこに新しい藁を足して、再び逆方向へと編み上げていきます。

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Uターン作業の様子を丁寧に教えてくださった荒田さんは、会員歴17年ほど、縄あみ作業にたずさわるようになってかれこれ10年以上になられるとのこと…。私は以前に縄あみ作業にチャレンジし、ヒゲだらけの細い縄が出来上がって失敗してからというもの、この作業にはまったく手をつけず…という状況ですが、お祭のため美しい縄を編もうとの一心で、技術をみがき作業を続けてきた会員さんの、強い使命感と責任感を感じました。

 

一方、夜なべ作業も4日目になると、「真紅」の千日紅の巻きつけ作業は2本目に突入です。すでに赤い千日紅を巻き終わっている1本目の「真紅」の棒には、白い千日紅が貼られはじめていました。写真左側に写っているのが1本目の「真紅」、右側に写っているのが2本目の「真紅」です。

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白い千日紅は、「天満宮」の文字の形に貼られていきます。出来上がった「天」の字の写真をアップでどうぞ。

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先日お伝えしたように、「真紅」の芯になる棒には、あらかじめ「天満宮」の文字が書かれています。その文字の上に、白い千日紅を1つ1つ糊付けしていき、隙間に赤い千日紅を1つ1つ糊付けしていく…という作業になるのですが、年によって千日紅の大きさや形は異なるため、微調整しながら花をおいていく必要があり、手間のかかる作業です。

 

受講生2人が、北野さん・入江さんに教えていただきながら、白い千日紅で「満」の字をつくる作業にチャレンジしました。

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最初は慎重に慎重に花をおいていた2人も、「上手や!」という会員さんの言葉に励まされ、どんどんペースアップしていきました。

 

今夜はこのへんで…。明日も夜なべは続きます。