9月16日(土) 夜なべ作業10日目

こんにちは!藤田です。


夜なべ作業が終わりに近付いて来るとともに、ずいき神輿巡行日がいよいよ迫ってくると思うとワクワクしてきます。




本日は、残っている稲から葉を取り除く作業と子供神輿用の真紅作り、
後半は葉を取った稲穂を束にする作業が行われました。





稲穂を束にする方法は、鵜殿さんに教わりました。
今年は去年と同様、30本の稲穂を一束にするそうですが、その年によって稲の穂の出来に差があるため、束にする本数は変更する場合もあるそうです。





稲穂は、このように根本の部分に節があります。
この節を目安に高さを揃えていきます。


30本束にした稲穂は、タコ糸できつく結びます。
この時、根本に近い部分できつく縛ることがポイントです。

きつく縛らないと、後々稲穂が乾燥した時、するりと抜け落ちてしまうことがあるそうです。

タコ糸できつく縛ることに慣れておらず、縛る時に指がとても痛かったです…。



私は稲穂の本数を数える際、途中で喋ってしまうと本数が分からなくなってしまうことが何度かあって苦戦しましたが、中には会話を楽しまれながら本数も正確に数えるという技をこなしている方もいらっしゃって、さすがだと思いました。



鵜殿さんの本数を数えて縛る一連の作業の速さにも驚かされました…。



数を数えて束にした稲穂。

これらはまとめてすずらんテープで縛り、物干し竿に吊るして保管します。

まだ30本の束にしていない状態の稲穂を物干し竿から取る際に、たくさんの虫が発生して驚きました。
虫は稲に卵を産みにくるそうです。


ネズミ対策のために高い位置で保管したり、雨に濡れないようにカバーをしたり、虫食いにも気を付けたりと、注意せねばならないことがたくさんあるため、稲穂の管理は非常に難しいと感じました。





稲穂の管理もそうですが、ここまで夜なべ作業をお手伝いさせていただいて、自然の産物を扱うということは非常に大変な事なのだということを強く感じました。



私たちは普段農家の方々の農作物を育てる大変さを知らずにスーパーで物を買い、食事をしていますが、農作物は本当に天候の影響を大きく受けるもので、その影響を受けながら毎年お祭を行うことは決して簡単なことではないということを知りました。




このような様々な影響を受けているからこそ、ずいき神輿が完成し晴天の下で巡行されることの嬉しさは一際大きいのだと思います。


台風が接近しているそうですが、巡行日当日は晴天に恵まれることを切に願っています。




夜なべ作業はラスト一日、稲穂を束にする作業と麦をストローにする作業が行われる予定です。

残り一日も頑張りましょう。

それでは今日はこの辺で。