9月11日 夜なべ作業6日目

こんばんは。昨晩あたりから、急に秋の風を感じる気候と
なってきました。今回は三枝がお送りします。

千日紅の糸通しが一段落し、今日から、
梅鉢つくりの一環である、稲穂の葉とり作業が始まりました。


日常的にお米を食べていても、稲穂を間近でみて触る機会は
めったにありません。
持ってみると、ずっしりとした重みがあります。

ずいきみこし保存会会員の入江さんの田んぼから刈り取られてきた、
キヌヒカリの稲穂です。「実るほど頭を垂れる…」ということわざを思い出します。

一方、集会所の玄関先では、昨日まで編まれ続けてきた縄をなめらかにするための、
「こすり」の作業が進んでいました。

2本の縄の片方をそれぞれフェンスに結び、もう片方を2本ともに
伊祁さんが懸命に引っ張っているところを、
石井さんと清水さんとで、古い法被の布で力強くこすっていきます。
涼しい風が吹く中、3人ともに汗をかきながら作業をされていました。
この「こすり」によって、縄の表面が滑らかになり、つややかになるそうです。

藁をたたき、縄を編み、「こすり」をし、梅のかたちに成形し、葉取りした稲穂を飾り…、
1つの梅鉢が出来上がるまでにかけられる労力の大きさ、美しく仕上げるための
根気に、圧倒されるばかりです。

明日も夜なべが続きます。
少しずつおみこしが出来上がっていく様子を
学生たちとお伝えしていきます。