9月27日 欄間・桂馬作り取材

9月27日 欄間・桂馬作り取材

27日、私たちは欄間・桂馬作りをしていらっしゃる荒田さん、竹尾さんのお宅へおじゃましました。

荒田さんのお宅へ伺った後、竹尾さんの工場に伺いましたので、順番にご紹介させていただきます。

まずは荒田さんのお宅へ。
こちらが荒田さんが制作した、今年の欄間です!

エッサ エッサ エッサホイ サッサの歌詞で知られる童謡、「お猿のかごや」がテーマなのですね。お猿のつぶらな瞳がとても可愛らしいです!
お猿が身に着けている服やはちまき、狐の着物やしっぽなど、一つ一つがとても細かく作られていて、本当に素敵だなあと思いました。

材料はこのようなものが使われています。


ここにあげさせていただいたものはほんの一部ではありますが、身近なものから珍しいものまで、多くの素材が作品に色を添えていて見事です!

荒田さんは、地蔵盆を過ぎた8月下旬頃から作品を作り始めたそうです。一番のこだわりポイントをうかがったところ、「こだわりというか、それらしく見えるかどうか、がとても難しかった」とおっしゃっていました。
また、欄間はおみこしに飾られると、下から見上げるような位置になります。そのため、「下にいる人と目が合うように」という工夫をなされたそうです!お猿と目が合うと、きっと楽しい気持ちになりそうですね。

お次は、今年の桂馬です!

リスです!

ほおのぷっくり感やしっぽのくるくる感がまた本当に可愛らしいです!
この作品の見どころは、しっぽだそうです。しっぽはススキから作られているのですが、このくるくる感は最初からあったわけではありませんでした。実は、とあることを試した際、偶然この形になったそうです!!偶然からうまれた奇跡ですね!少し言いすぎかもしれませんが、このエピソードには一同も盛り上がりました。

これまで上田さん、清水さん、と取材をさせていただいてきましたが、やはり皆さん素材を常に集めているという点が共通していました。日常の中に人形細工作りが浸透しているって何だかいいなあと感じました。また、荒田さんはガレージを作業場にされていて、そのスペースの活用術を私はとても気に入ってしまいました。人形細工の見学、取材を通してその作業場の雰囲気も感じることができ、とても有意義な時間となりました。

荒田さんのお宅を後にし、竹尾さんの工場へと向かいました。
竹尾さんの工場で見させていただいたことは、また別の記事にあげさせていただきます!

以上、今回の記事は中尾がお送り致しました。