9月29日 隅瓔珞づくり・梅鉢完成へ

今日は久しぶりに作業に参加させていただきました、須田がお送りいたします!



大学の授業が終わり、昼過ぎに集会所へ行くと隅瓔珞の鮮やかさが目に飛び込んできました。
しかも柚子の良い香りでいっぱいです。
いよいよ完成が近づいてきたんだなあとしみじみ感じました。
保存会の方々は午前中から集まり、梅鉢用の柚子の中身をくりぬく作業と隅瓔珞で使う赤なすを枝から落とし、選別する作業をなさっていたそうです。


まずは、梅鉢づくりを手伝わさせていただきました!
前回までに作られた梅の花の下に、柚子と30本ずつに分けられた稲穂を付け、ぶら下げる糸を括る作業です。
まず、余った縄の一番上まで柚子を通し、稲穂をまっすぐに添えます。
次に凧糸を巻き付け、2回結びます。
稲穂の軸を曲げ、さらに凧糸を巻き付けます。

余分な糸と稲穂の軸、縄を切ります。

ぶら下げる糸を針で通して完成!!!

長かった…ようやく完成した姿を見ることができて感無量です。
青々とした柚子と豊かな稲穂、そして天神さんの梅花に豊穣への祈りを感じます。
次は御神輿や玄関に飾られた姿を見ることになるでしょう。




次に、隅瓔珞づくりを手伝わせていただきました!
そもそも隅瓔珞という言葉自体聞き慣れません。隅瓔珞とは!?
調べてみると、瓔珞とは宝石を連ねて、仏像などを飾るもののようです。
それを御神輿の四隅に下げるから隅瓔珞。なるほど。
ずいき祭の隅瓔珞では宝石が赤なすや五色唐辛子などの野菜になります!

野菜がきらきらして、まるで宝石のようです。


赤なすや五色唐辛子は初めて見る野菜です!
五色唐辛子は食用ではなく観賞用の野菜だそうです。
それにしても赤なすは本当に不思議な形をしています。
食用ではないものの、元々が丈夫なため、一度赤なすを植えてから食用のなすを接ぎ木してなすを育てることもあるそうです。


隅瓔珞の笠の部分は色が塗ってあるのではなく、ごまなどの種子が敷き詰められています。

そして麦藁細工でできた家紋の飾りを組み込みながら野菜を連ねていきます。

こちらの資料を参考にしながら作業をされていました。


こちらはこども神輿用の隅瓔珞です。

実は赤なすの赤と緑の構成は決まっていないそうで、その年収穫した赤と緑の赤なすのバランスを考えて連ねるそうです。
そのまま小さいサイズでとてもかわいらしいですね!


私たちがお手伝いさせていただいたのは、五色唐辛子を5つずつ連ねる作業です。

はじめに五色唐辛子のヘタ近くに針を通して括ります。
そしてあと4つはヘタと反対側から針を刺して完成。
それをたくさん作ります!
今年は緑の五色唐辛子が多めだったので、緑3、赤2で連ねます。
糸を舐めた中尾が「辛い!」と言っていました。
食用ではなくてもちゃんと辛いんですね、うっかり目を掻かないように注意しながらの作業です。



ひとまず、今回の作業はここまで。
明日はいよいよずいきを収穫し、屋根として葺いていく作業です!
朝から晩までの作業が続きますが、本当に御神輿の完成が楽しみです!!
以上、今回は須田の報告でした。