9月7日(金) 真紅づくりについて〜その3〜

こんにちは。今日も京都の天気は雨模様。
さて、今日でずいき神輿の夜なべ作業が始まって5日経ちました。
光陰矢の如し。
当初は何をして良いのかわからず戸惑うばかりでしたが、
保存会の皆さんが私たちの単純な質問にも丁寧に答えてくださるので、
ずいき神輿について少ずつ知るたびに毎日の作業が楽しくなってきました!

このブログを通して読者の皆さんにもずいき神輿のことをもっと知ってもらえるように、お伝えしていきたいと思います。


9月5日、6日にかけてずいき神輿の作業の中でも【真紅(しんく)】づくりに関して、連続して書いていきました。
今日も真紅づくりの作業の様子を中心にお送りします。
★真紅づくりに関する詳しい流れは、9月5日の記事を参照にしてください。
(真紅づくりの作業)
上記の写真を見てみると、千日紅を巻きつけていく際に柱がローラーの上に置いてあるのがわかります。
このローラーは、真紅づくりのために独自に作られた特別なローラーです。
ずいき神輿をつくるための工夫はいろいろなところにちりばめられています!

昨日までの作業では、そのローラーを少しずつ動かして、
真紅の柱に紅色の千日紅の花(を糸に通したもの)が巻きつけられていきました。
真紅作業もあと一息。
今日は「天満宮」の文字を白色の千日紅をつかって形作る作業です。

<白色の千日紅>
白色の千日紅は紅色の千日紅と同じ畑で育てられ、
紅色の千日紅と同じように収穫され、集会所に干されていました。

野菜・米麦・草花・干物で作られるお神輿であるので、使われる花も形や色合いがまちまちとなっています。
そこで、柱に貼りつけるまえに色が映える綺麗な白色の花をより分けていました。
より分けられた白色の千日紅は根元部分を切られ、高さがそろえられます。
(白色の千日紅)

真紅の柱には「天満宮」という字が直接書いてあり、
紅色の千日紅はその文字覆わないように避けて巻きつけられます。
(左:今年の真紅・右:去年の真紅)
文字の部分に、糊をひとつひとつ直接つけた白色の千日紅を貼っていきます。
(紅色の千日紅は糸を通して一つの連にするのですが、白色の千日紅は柱にひとつひとつ直接貼りつけられていきます。)
白色の千日紅を貼る際に、
去年の柱と比較して、何個貼られていたのか数えて同数で貼りつけていました。
また、文字の部分によって使う千日紅の大きさなどを変えていました。

とーーーっても集中力のいる作業です!

白色の千日紅を貼りつけながら、その合間に紅色の千日紅がひとつずつ直接貼りつけていきます。
その際に花の頂点が倒れないように詰めて貼りつけていました。
白色の千日紅を貼りつけ終えたものが、こちらです!
(左:去年の真紅・右:今年の真紅)
小さい千日紅の花が集まると、迫力があります。
このお神輿づくりを考え付いた昔のかたは本当にすごい!!

真紅作業もひと区切り。
次回からは他の作業の様子をお伝えします。
本日の担当は石毛でした。