9月5日(火) 縄を綯う作業を体験しました!

こんばんは。今回は望月がお伝えします。

 

今日、私たち受講生は主に縄を綯う作業を体験させていただきました。

昨日叩いて繊維を柔らかくした藁を材料に、梅鉢に用いる縄を作っていきます。

こうした藁束の中から比較的しっかりした硬いものを8本選び、根本を糸で束ねます。

次にこれを4本ずつに分けます。

これを掌の間に挟んで捩りながら縄を綯っていきます。

もちろん、初めの藁8本だけで縄を作るわけではないため、縄が細くなってきたら新しい藁を片方につき2、3本ずつ追加していきます。これを繰り返しておよそ2尋半(約3.5メートル)分、縄を綯っていきます。縄に触れていると手の油分が失われて捻りにくくなるため、ときおり水を手につけながら作業していきます。

 

私も体験させていただきました。

実は私の作った縄は、先ほどまでの写真とは縄の捻り方と巻き方が逆向きになっています。私は左利きなため、せっかくなので「左縄」作りに挑戦させていただきました。

うかがったお話によると、「右縄」はもともと仕事用に作られるもので、半時計回りに藁束を捻り、時計回りに編んでいきます。一方「左縄」はもともと神事や祭事に用いられていたもので、例を挙げると注連縄がこれにあたります。ずいき祭りは農家の仕事とゆかりの深いお祭りであるため、右縄と左縄のどちらでなくてはならないという制約はないようです。

この写真の上が左縄、下が右縄です。

実際に2メートルほどの縄を作ってみましたが、会員さん方の作る縄よりかなり細くなってしまったため、難しさを実感しました。

 

縄作りを含む梅鉢作りの一方では、真紅作りも進んでいました。

茣蓙から溢れるほどあった千日紅も、糸通し作業が進んでここまで少なくなりました。

糸を通した千日紅を真紅の芯に巻いていく作業も行われています。梅鉢も真紅も、材料を収穫する段階から、幾つもの過程を経て徐々に飾りとして形になっていきます。毎年こうした手間暇のかかる作業が絶えずに行われ続けていることは本当に貴重だと、側で拝見させていただく中で強く感じています。

 

お神輿作りは明日も続きます。では。