9月8日(金) 夜なべ作業4日目

こんにちは。藤田です。

本日は夜なべ作業4日目ということで、千日紅の数も少なくなり、
新たに畑から摘み取ってきた千日紅がゴザの上で乾燥されていました!


糸を通した千日紅を柱に巻き付けていく真紅(しんく)作りも着々と進められていました。

こちらは「天満宮」という文字が綺麗に見えるか調節しているところです。
別の作業を行っている倉貫さんや北野さんなど、皆さんで見て字がずれていないか判断します。

ずれている場合は、手やハサミで花の間隔を調節したり、一度花をとってから大きめの花と入れ替えたりして揃えていきます。


真紅(しんく)の「天満宮」という文字は特に目立つ重要な部分であるため、
文字の周りは不恰好な千日紅は使わず、大きめで綺麗なものを使用します。


完成した真紅はこのようにぶら下げて保管されます。

今日はお神輿の東前に取り付けられる真紅が完成しました。


私たちは北野さんに教わって、東後ろに取り付けられる
真紅作りのお手伝いをさせていただきました!

完成した真紅の文字の部分に使用された千日紅の数と同じ数に
なるように調節しながら慎重につけていきます。
この時、のりをたくさんつけないと、お神輿が揺れた時に千日紅が落ちてしまうそうです。

白い花で形作られた文字がよれてしまわないように、
のりが乾いていない状態ですぐ紅の千日紅で周りを埋めていきます。
ぎゅうぎゅうに詰めすぎたり、スカスカになってしまわないよう
花の数を調節しながら埋めていく作業が難しかったです。


完成した「天」の文字。

大事な文字の部分を私たちにやらせてくださった北野さん、ありがとうございました!


一方、外では編んだ縄をこする作業が行われていました。
手で編んだ状態の縄は、ひげといって、藁がところどころ飛び出ていて
触り心地もザラザラしています。

それをハサミで切ったり、はん天のお古などの木綿生地でこすることによってヒゲを落とし、
触り心地を滑らかにしていきます。



この作業、摩擦によって手を怪我しないように軍手をするのですが、
それでも手に熱が伝わってきます!
綱引きの原理で腰を使って縄を擦っていくのですが、非常に力が必要となる作業です。
私は一本擦るのに力を使いすぎて疲れてしまいました…。

しかし、擦ったあとの縄は擦る前と比べて光沢が出て、
触り心地も滑らかになっています。
擦り終わったあとの縄はそのまま梅鉢作りに使われるそうです。


約2mの縄を何本も擦るのは時間も体力も必要となる大変な作業です。
ちなみに、2mは両手を広げた長さの2倍が目安ですが、
両手を広げた長さを「一ひろ」と呼ぶそうです。



たくさんの作業が同時に行われ、私たちも様々な作業を体験させてもらいながら
一つ一つの作業の丁寧さと難しさを実感しています。



明日も引き続き夜なべ作業が続きます、それでは今日はこの辺で。