番外編 9/24 人形細工取材4

こんにちは!

夜なべ作業最終日から少し時間が経ちましだが、

今日は荒田さんのお宅に伺って人形細工づくりの取材をさせていただきました。

近年荒田さんは桂馬と欄間を1つずつ制作されています。

荒田さんは人形細工を始められて今年11年目で、テーマは毎年被ることがないように

意識をされているそうです。

実際作業場に飾られていた人形細工を見せていただくと

桂馬は「動物」をモチーフにした作品、欄間は「歴史物語や出来事」をモチーフにした作品と

なっていました。

お神輿を見に来る幅広い年代の方に楽しんでいただけるように、

また荒田さんご自身が、小学生くらいのころに歴史の知識を得はじめていた記憶から、

小学生くらいの年代にも歴史を知るきっかけになってほしいという期待も込めて、

欄間のテーマは決められているそうです。


人形細工を作られる方の毎年のモチーフの流れを知ると、今年はどのようなのものが作られ

るのか…とより一層楽しみになりますね!

こちらは今年の欄間の一部です。

刀を握っている様子ですね。刀の土台は竹で作られており、

麦藁のストローを開いたものをその上に貼ることで刀の光沢感を出しています。


そしてこちら!


竹の皮と、青のりと松葉で作られた松です。

今年の荒田さんの欄間は、ある歴史物語の1場面を表すために、背景もしっかり作りこまれています。

これらはその素材の一部なのですが…ぜひ予想してみてください!笑


欄間の最後のヒントはこちら!

イチョウの葉がつなぎ合わされて、着物になっています。

今回の欄間には登場人物が3人登場しますが、それぞれ異なる色の着物を着せていること、

髪の質感や色を変えていることにもぜひご注目ください!


次は桂馬の一部をお見せしたいと思います。それがこちら!

こちらは春雨で「川」が表されています。

ある動物が川に流れている…という場面です。動物そのものも素材そのものが活かされたフォルム、動きでがとてもユニークで可愛らしいです。


荒田さんは元々工作などは得意ではなかったと仰られていましたが、

人形細工を作り始められたころ、今まで人形細工を作ってこられた方に自分の作品を見ていただいたり

アドバイスをいただいていたそうです。

このような伝承の中で人形細工づくりも含め、お神輿づくりが受け継がれているということ、

私たちがそういった場に取材に行かせていただいていることに、改めて心がじんわりとしました。

10/1からは御旅所にお神輿が飾られます。

これまでのブログも振り返りつつ、人形細工やお神輿をぜひ実際見に行ってみてください。それでは!