番外編 桂馬・腰板作り 3

9月13日の夜なべ作業の後、保存会会員の大田恵蔵さんのご自宅にお伺いし、人形細工の「桂馬」作りの様子を取材させていただきました。

今年の大田さんのテーマは、、、

義経千本桜」です!!

細かいところまで表現されていて、とても迫力があります!

このテーマは今年に入ったあたりから考えていて、制作時間は3か月程度だそうです。

大田さんは保存会の会員になられる前から細かいものを作ることが好きで、趣味で陶芸やドールハウスなども作られていたそうで、ご自宅にある作品を見せていただきました。どれもまるで販売品ようで終始感動していました・・・



さて、材料ですが、桂馬の土台の部分には麦わらで作った縄が使われていて、そこに高野豆腐を砕いて粉末にしたものを粘土のようにして、上からつけていきます。

これが高野豆腐を粉末にしたものです。

このようにつけていくそうです。

白い顔にはニンニクの皮、髪には食用海苔を砕いて水に溶かしたもの、目や鼻などは海苔を切り抜き、黒目の部分にはパセリを砕いて丸くしたものを使っており、隈取りはホウズキの皮を切り抜いています。服の部分には唐辛子の皮が使われています。この部分は最初、一味で赤に彩色しようとしていたそうなのですが、色がまばらになってしまったり、思い通りの鮮やかな赤を表現できなかったりしたため、とても苦労した部分だそうです。

農作物にはパーツごとに和紙が貼られ、糊がつきやすい工夫がなされています。

他にも鎧の部分にはスルメやかんぴょう、唐辛子のヘタ、着物には唐辛子の皮以外にもかんぴょうを編んだものや海苔、パセリなどのたくさんの農作物を使用し、細部まで本当に細かく表現されていました。



皆様も是非是非10月1日から始まるずいき祭りにてご覧ください!
以上、中河でした。