9月9日(金) 夜なべ作業6日目

こんにちは。小川です。

今日はまず、藁縄をこする作業を見せていただきました。


集会所の前庭で行われるこの作業も、梅鉢作りにかかせない工程の1つです。

藁縄は、編み終わってからもひげと呼ばれるささくれのような部分が出てきてしまいます。
大きな部分ははさみで切り取りますが、細かい部分はこうしてぴんと縄を張り、布でこすることによって取り除き、縄の表面を滑らかにし、梅鉢を作りやすくするのです。

この際生じる摩擦で手を火傷しないよう、軍手をつけ、縄に布を巻きます。
使う布は熱にやられてしまわないよう、古くなったはん天など木綿製のものを使用します。


こすった後の縄は、このあと梅鉢を作る担当の方に渡されます。

こちらも体験させていただきました!
腕に力を入れながら、少しずつ縄を上から下へとこすっていきます。
3、4往復しなければならず、力をいれるため足腰も踏ん張って。
2本させて頂いたのですが、それだけで手が痛くなってしまいました。
保存会で編まれた縄が、今年は43本。この全てにこすりを行うので、かなり力が必要です。

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今日は戸田さんと伊祁さんのお二人で作業されていました。お仕事の手つきのよさに、つい時間のたつのを忘れ、見せていただきました。


そして集会所の中では、また新しい作業を始められていました。


この稲穂は、梅鉢に房のようにしてつける飾りとなります。
30本で1房、これが梅鉢1つにつき2房なので60本。梅鉢が全部で約160から170個になるので…。沢山の稲が必要になります。
今日は、入江さんの畑で収穫された稲穂の、使わない葉の部分を取り除く作業をさせて頂きました。

取り除いた後、房にする際は、糸でくくります。
ここでしっかり括っておかないと、飾った後日数が経過し、稲が細くなってきたときに落ちてしまうのです。
房を作るのはもう少し後の作業になります。

この梅鉢の飾りに取り掛かるのは、みこしの飾り作りがある程度経過してからだそうです。
真紅作りやおみこしを飾る鳥居の修復等も、着々と進んでおります。

作業を行いながら、ずいきみこしのお話や、保存会の皆さんともお話をさせて頂き、とても暖かな時間をすごさせて頂きました。

ますます完成が楽しみになってきたこの頃です。
この先もしっかりと勉強させていただこうと思います!