9月6日(火) 真紅作りと藁編み体験

こんにちは。今日のブログ担当、小川です。


千日紅を積んできてから、もうすぐ一週間になります。
花がより乾燥してきたのと、作業に少しずつ慣れてきたためなのか、花の芯が見つかりやすくなってきました。
この感覚は実際に体験していただかないとわかりにくいかもしれませんが、針を刺したときに硬い部分を貫通したという手ごたえがあるのです。
(慣れてきたといっても気を抜くと刺さらず、ぽろぽろと落ちてきてしまいますが。)


さて、今日は糸を通した千日紅を柱に巻きつけていく作業を、
入江さんと北野さんに教えて頂きました!

これは4本ある柱のうち、みこしの後ろ部分を飾る1つになります。
以前にも少しお伝えしましたが、作業の手順を詳しくお伝えします。
まず、柱に洗濯のりを塗ります。


そして、糸に通し根元部分を切りそろえた千日紅を貼り付けていくのですが、手早くやらなければ糊が乾いてしまって張り付きません。
しかし、貼り付ける際ちゃんと押さえておかなければ取れてしまいますし、ぎゅうぎゅうと押し付けてしまうと花がつぶれてしまいます。


このように、片方の手で貼り付けた花が横倒しにならないよう、柱の上方に向かって支えながら、もう片方の手で新しい花を横列にどんどん詰めていくという作業を同時に行わなければなりません。
そちらに集中しすぎると、花を巻きつけるために柱を回す作業を忘れてしまったり…。
このとき、きちんと花に糸が通っていないと貼り付ける段階で取れてしまいますし、高さがそろっていないと表面がきれいに揃わないのです。
さらに天満宮の文字部分は、後から別に白い千日紅を貼り付けていくので、あけたままにしておかなければなりません。
白い花も長さをそろえながら、一つ一つ丁寧に切っていきます。


(手前が今年、奥が去年のものです。やはり少し色が違います。)
実際に体験すると、作業がどれくらい難しいのかがわかった上で、改めて皆さんの手際のよさを実感することができました。


そしてこの日は、藁を編む作業も体験させて頂きました。

こちらも先日紹介しました藁縄の、詳しい編み方です。
まず10本前後の藁の根元を、細い藁で縛ります。
私たちは藁でなく細い金属のワイヤーのようなもので結びました。

そして束ねられた藁を半分に分け、その2組を手の平にのせて、擦らせながら依っていきます。
2組の藁束を擦らせながら、交互に編んで1本の縄にしていくのです。


途中で藁が短くなると、新しいものを継ぎ足してそれも編みこんでいきます。
一定の長さまで来ると折り返し、その部分を組み込んで、最終的には3組の束で編まれた縄が出来上がります。


私がやると継ぎ目が一目でわかるのですが、教えて頂いた福井さんの縄はしっかりと、表面も滑らかです。
この縄が、梅鉢になっていくのですね。

今のところどの作業でも不器用さを露呈してしまっていますが、終盤までには上達していることを祈りつつ、明日も頑張ります!