9月1日 千日紅摘み

はじめまして。
今年度の西之京瑞饋神輿(ずいきみこし)保存会インターンシップに参加させていただきます、
立命館大学文学部地域研究学域京都学専攻の島田・須田・中尾です。
今日9月1日から10月4日の瑞饋祭本番まで、ずいき神輿作りとお祭りの様子をブログでお伝えしていきます。
よろしくお願いします!



9月1日(火)の「千日紅摘み」の様子は須田がお送りします。

本日から保存会のみなさんが集い、いよいよ本格的なお祭りの準備が始まりました!
今日は「千日紅摘み」と「道具調べ」が行われました。

千日紅は御神輿の「真紅(しんく)」に使われます。
こちらが去年の真紅です。

白の真紅が「天満宮」の文字を、紅の真紅がその周りを彩ります。
1本の真紅にどれだけの千日紅が使われているのでしょうか?
コツコツ数えてみたところ、一周約35個、縦に約80列も千日紅が使われていました!
もちろん花の大きさにもよりますが、単純計算で1本の真紅に2800個、真紅は4つなので、軽く10000個は必要なのです!!(須田調べ)



14:00 集会所に保存会のみなさんが集まり、顔合わせと担当場所の振り分けが行われました。
ずいき神輿に使われる作物は保存会の農家の方が育てられています。
千日紅は、円町を少し南西に下がった所にある佐伯さんの畑と石井さんの畑、そして桂上野にある入江さんの畑で栽培されています。

今回、私たちは入江さんの畑におじゃまさせていただきました!

千日紅は1cmほどの大きさで、まん丸ではなく縦に長いものでないと良い真紅にはならないそうです。
注意することは、あまり葉を傷つけないようにすること!
千日紅は2回に分けて摘むので、1回目に荒らしてしまうと、2回目に摘む千日紅が大きくならないそうです。
「1人300個は摘まなあかんで!」と檄を飛ばされたり、「根に近い方に大きい千日紅があるで。」とアドバイスをいただきながら、楽しく作業を行いました。

集会所に戻ると、ゴザに今日摘んだ千日紅が広げられます。綺麗!!
一晩乾すのですが、かなり縮んでしまうそうです。
今は紫色ですが乾くと赤っぽくなり、去年の真紅に見るように、まただんだん紫色になるそうです。

集会所に戻ってきた保存会の方たちは、新調した「からみ縄」をまとめ、蔵に搬入する作業をされていました。
この太い縄は見た目よりとても硬く、御神輿につける横棒や長柄(担ぐ棒)を取り付ける際に巻くそうです。

子供神輿の縄はもう少し細く、柔らかかったです。
その後は購入するべき道具と購入した道具の確認の「道具調べ」や、御神酒帳を各担当者へ配布しその日の作業は終わりました。



明日からいよいよ真紅の製作に入り、千日紅に糸を通していきます!
どのような御神輿が完成するか、わくわくしますね!

以上、本日は須田がお送りいたしました。