9月23日 桂馬・欄間取材

こんにちは。9月23日は、御神輿に飾られる「桂馬」・「欄間」の作成を担当されている荒田さん、清水さんのお宅にお邪魔させていただき、取材をしてきました!!

〜荒田さん〜
荒田さんは、欄間・桂馬作りを始められて、今年で8年目になるそうです。
今年は、テーマを決め、地蔵盆を過ぎてから作り始めたそうです。
今年の欄間のテーマを決めたきっかけは、天神さんの宝物殿に題材となる絵が飾られていたのを見て、
今年の欄間はこれにしよう!と決めたそうです。

荒田さんは、屋根・瓔珞と並んで、見た人が “なるほど”と思ってくれるような作品を作ることを大切にしているそうです。
また、桂馬・欄間作りで大変なことは、
お祭りという締切があることで、お祭りまでに確実に仕上げねばならないことだそうです。


では、ここでほんの一部をご紹介します!

写真の矢印部分は、狩人のヒゲなのですが、想像もつかないものが使われていました・・・





こちらです↓

写真を見ても、「ん??」ってなってしまうかもしれませんが、
これは、きざみタバコ(キセル用のたばこ)です。狩人のヒゲには、このタバコが使われていたのです!!



〜清水さん〜
清水さんは、子供が見ても、分かるものを作るということを大前提に
その年に因んだもの、流行したものをテーマにしているそうですが、
作ることよりもテーマを決めることが1番大変だそうです。
しかし、テーマが決まれば3、4日ほどで作るということを知って、本当に驚きました。
素材そのものの形で制作すればするほど、何で作っているかなど分かってもらえたり、興味を持ってもらえるため、
材料を細工するのではなく、そのままの形で作ることが、清水さんのこだわりだそうです。
また、清水さんは、「トトロ」・「クマのプーさん」など、よく知られているキャラクターをテーマにする場合は、
そのキャラクターをイメージで作っているそうです。
12年間の作品のアルバムを全て見せていただくと、イメージで作っているということが信じられないくらい写真で見ても、
本当にすばらしい作品ばかりでした。

続いて、写真をご覧ください。

矢印の部分は羽なのですが、
では、一体、この羽は、もともと原形は何だったか想像がつきますか?
ヒントは、南国の高級な果物です。日本では、沖縄、宮崎県が産地として有名ですね〜






答えを言っているような大ヒントを出してしまいましたが、
改めて、答えは、マンゴーです。
マンゴーの種を綺麗に洗うと、その表面が写真のような状態になるようです。


〜荒田さん、清水さんの取材を終えて〜
毎年、人々を惹きつけるほどすばらしい桂馬や欄間を作られていますが、
いかに大変な作業であることが分かりました。
また、作業工程や何でできているかを詳しく教えていただいたのですが、
何が使われているのかが分かれば分かるほど、作業工程を想像しながら聞いていた
私の頭の中は混乱状態でした。
そのことからも、改めて、桂馬・欄間を含め 手作業+自然のものだけで作られているずいき神輿は、
何でできているかというのを知ることが大切だなと感じ、多くの人に知ってもらいたいと思いました。
”でも、気になるけど、知る機会がないな〜”って思う方がほとんどだと思います。
朗報です!! 前回のブログでもお知らせして ご存知の方もいらっしゃるかと
思いますが、再度 お知らせします!!
御旅所で会員さんによるナマ説明が行われる予定です!!

【日時】10月1日〜3日   午後8時〜8時30分
【場所】北野天満宮御旅所   (京都市中京区西大路上ノ下立売通西入ル御輿岡町)

ぜひ、足を運んでみてください!!
いままで味わったことのない感情&感動が味わえますよ!!!!


今回のブログでは、荒田さん、清水さんが、こだわっているところや
どのような思いで作っているかなどを 中心にお伝えしました!
夜なべ作業中は、聞くことができなかったことを、たくさん知ることが出来ました。
本当に取材のお時間を作っていただき、ありがとうございました。

以上、森本がお送りしました。