9月17日夜なべ作業最終日

こんにちは!
早いもので2週間が過ぎました。今日は夜なべ作業最終日です。
今日も引き続き、麦藁を切る作業、千日紅の糸通し、真紅に千日紅を巻く作業が行われました。最後の追い込みです!



今日は子神輿の真紅に千日紅を巻く作業をさせていただきました。大神輿と比べると、大分スケールが違います。子神輿のものは大神輿と違い1人で進めます。なので、なかなかに難しかったです。足で柱を固定してみたり、自分なりにやりやすい方法を編み出しながら、また北野さんにアドバイスをしていただきながら進めました。大神輿とは違い、子神輿には「天満宮」の文字が入りません。その代わりに、梅を模して、白い千日紅を真ん中に1つ、その周りに5つ貼り付けます。



それともう一つ、隅瓔珞の部品を倉貫さんと佐伯さんに見せていただきました!隅瓔珞には赤なすなどがメインの飾りとして使われます。私は写真でしか見たことがないのですが、プラスチックで出来ているのかな?と思ったほど、つややかできれいな飾りです。
そして今回見せていただいたのは、こちらです!




上田さん宅でも修復作業が行われていた隅瓔珞の上の部分

真ん中の黒いものが九条ネギの種、左が水菜の種、右が白ごまで飾り付けられています。
九条ネギと水菜は会員農家さんが種採りしているものを使っているということでしたが、白ごまはなぜ選ばれたのかは分からないそうです。個人的には、色合いから考えて白がよかったのかな?と感じました。そしてこの作業、なんと2面を仕上げるのに3日もかかったそうです!白ごまを見るたびにこの作業を思い出しそうですね。


隅瓔珞の外側に赤なすなどと一緒につるされる飾り

それぞれ麦藁を伸ばして和紙に貼った、まるで金箔のようなものを紋の形に切り取り貼っています。
下の列は左から梅、三蓋松(さんがいまつ)、下り藤、桐、おそらく花菱(会員さん何人もの知恵をお借りして何の文様なのか検討した結果たどり着いた答えです。)
上の列は左から梅、三蓋松、竹、桐、16菊菱
梅鉢は天満宮の、三蓋松は菅原家の家紋だそうで、後掲の写真にあるように「瑞饋祭御奉賛」と書かれた紙にもこの紋が記されていることを教えていただきました。約2週間通った集会所の目の前に貼られていたにも関わらず、教えていただくまで全く気がつきませんでした。


隅瓔珞の真ん中につるされる飾り

てっぺんから「天満宮」と書かれた飾り、菊の紋、柚子、桐の紋、柚子、打ち出の小槌の順番につるされます。これらの飾り(柚子を除く)にも麦藁細工があしらわれています。
ちなみに写真の下にちらっと見えるのは隅瓔珞の写真です。写真でもすごくきれいにみえますよね!



今日で夜なべ作業は終わりです。率直な感想として明日から集会所に来れないのがすごく寂しく感じました。最初は緊張して会員さんともあまりお喋りもできませんでしたが、会員さんから話しかけてくださって、毎日楽しく作業が出来ました!今日山田さんが来年も来ればとおっしゃってくれたのですが、図々しくも本当に行きたいなと思ったほどです。そう思えるほど夜なべ作業は楽しかったです!

御神輿の完成も近づいています。それぞれの飾りを、こんなもので出来ているのか〜と考えながら見ると全く面白さが違うと思います。ですのでみなさん!ぜひこのブログで予習してから御旅所に足を運んでみて下さい。また御旅所では会員さんによるナマ説明も行われる予定です。きっとブログでは紹介しきれなかった面白いお話を聞けると思いますよ!

以上樋口がお送りしました。


※会員さんによるナマ説明
10/1(水),2(木),3(金)いずれも午後8時〜午後8時30分まで