9月28日 準備①
こんにちは。鈴木です。
今日はお祭りまであと少しということで、
午前中から作業が行われました。
今回も、夜なべ作業の時のように
様々な作業に分かれて進んでいきます。
まず私たちがお手伝いさせていただいたのは、
アカナスとゴシキトウガラシを切り取る作業です。
枝に付いているアカナスとゴシキトウガラシを一つずつ形や色が綺麗なものを選びながら、
ヘタのすぐ上を切り取っていきます。
このアカナスなのですが、実は、枝に棘があります!
作業中に何度も手に刺さり、
作業に慣れていない私たちの間で「痛っ!」という言葉が飛び交いました…。
その次にお手伝いさせていただいたのが、
柚子のくり抜き作業です。
柚子ですが、今まで何度かお伝えした梅鉢に使われるものです。
この作業ですが、昨年までは機械ではなく、
穴をあける道具を使って手作業で行われていたそうです。
これはとても力がいる大変な作業で、時間もかかってしまう作業だったそうですが、
今年は機械を使うことで、労力が少なく済み、時間も短縮されたようです。
そして、先がギザギザのスプーンを使って、
柚子の中身をくり抜いていきます。
ここでは、スプーンの先がギザギザというのが大事なポイントです。
このギザギザをうまく使って薄皮をとっていきます。
最初は恐る恐る作業をしていたので、中々綺麗に取れなかったのですが、
会員の皆さんにアドバイスをもらっていく内に慣れてきて、
だんだんコツを掴み、綺麗にとれるようになっていきました。
そして、くり抜いた柚子は新聞紙の上に載せて乾かします。
今後この柚子がどうなるのかは、次の記事でお伝えしたいと思います。
柚子のくり抜き作業を見学させていただいている時に、
会員の方が、「手が綺麗になるで。」と仰っていたので、
私は、真っ先に「本当ですか!!」と反応してしまいました…。
実際に作業させていただいて、手がしっとりとして綺麗になった気がします!
そして、柚子の香りが手に残り、柚子が好きな私としては
とても幸せな気分に浸ることができました!
ここで、午前中の作業は終了です。
そして、昼食後に私たちは竹尾さんに桂馬と腰板についての取材をさせていただきました。
それでは、まず桂馬についてお伝えしたいと思います。
何とも迫力のある白蛇です!!
実際に見てみると、もっと立体的でリアリティなのに、可愛らしさもあるんです。
こちらも、絵具といった人口のものは使われておらず、
野菜や豆類といった自然のもので作られています。
体の土台は、藁が使われています。
藁を縄状にし、和紙を使って作られています。
縄を使うことで、立体感がうまれています。
蛇腹の部分にはかんぴょう、体の表面のツブツブはもち米、
鼻には白ごま、口の中には鬼灯、
目はビルマ豆、舌はパプリカが使われています。
そして、顔のところが少し大きくなっていますが、
その部分にはずいきが使われています。
続いて腰板についてお伝えしたいと思います。
竹尾さんの担当は夏です。
こちらもリアルな蝉ですね!
特に私が感動したのが、蝉の羽の部分です。
クマゼミの羽をそのまま使っているように見えますが、
これは、鬼灯(ほおずき)を使っているんです。
鬼灯(ほおずき)を水につけ、手や歯ブラシでとっていきます。
すると、このようになります↓
これを使って蝉の羽が表現されているのです。
左のアブラゼミは、この鬼灯(ほおずき)の上に
かつおぶしをつけて、この色を出しています。
蝉の体の芯には松ぼっくりが、目には黒千石、
胴体には海苔、蝉がとまっている木は、ずいきが使われています。
こちらの桂馬や腰板がはめられたずいき神輿は10月1日から巡行出発まで
中京区西ノ京御輿ヶ岡町にある北野天満宮の御旅所でご覧になることができます。
ぜひ、ご自身の目で本物を見てみてください!