9月21日 桂馬・欄間取材

こんにちは。清野です。
夜なべ作業は終了しましたが、ほかの準備も進んでいます。
御神輿に飾られる「桂馬」と「欄間」づくりを担当されている、清水さんのお家にお邪魔させていただき、取材をしてきました!
今回は「欄間」をご紹介します。


清水さんの作業風景↓


周りには道具や材料が分類・整理されており、どの材料もパッととれるようになっていました。

材料は年中集めているそうです。旅行先などで面白い物を発見するたびにゲットしてくるのだとか。材料集めの段階からとても楽しんでいるそうです。


そしてこちらが今回の欄間です↓

どこからどう見ても富士山!
テーマは毎回その年に因んだものにしているそうで、今年は世界遺産に登録された富士山です。
なんとこちらは2、3日で作ったそうです。清水さんの場合は作ること自体よりもテーマを決めるほうが時間がかかるそうです。
作るときは材料を眺めて「これはあれっぽいなあ…」といった感じで作業していくそうです。
また、大元は『富岳三十六景』がモデルですが、見るのは最初だけで、なるべくイメージで作るそうです。
見ながら作業すると無理に似せようとして逆に難しくなってしまうからだそうです。
…なるほど…しかし、ほぼイメージで作られているなんて信じられないくらいです…


では、すべては紹介しきれませんが、材料の一部を紹介します。
この作品で目を引くのは何と言っても波!!

上の波は白木耳↓

白くて細長いものは緑豆春雨、下の波は干した舞茸です↓

今までは干しシイタケなどの乾物を懸命に使っていたそうですが、最近「自分で干せばいいのか」ということで
自宅で干して材料にしているそうです。ほかにもブナシメジやエノキなどもありました。
他にも昆布や海苔、しぶきには麦や粟なども使われています。
このようにさまざまな工夫を凝らした材料で、リアルな波を表現しているのです!

よく見るとどこにどんな材料が使われているかだんだんとわかってきてとても楽しいです。
みなさんもお祭りの際には注目してみてくださいね!

今回は「欄間」の富士山をご紹介しました。