9月10日 夜なべ作業 稲穂の続報&生姜板

今日も夜なべ作業が行われ、準備が着々と進んでいます。
本日もまた新しい作業が開始したので、ご紹介します。



一つ目は、今回までにご紹介していた、梅鉢の飾りになる稲穂の続報です!!

↓数日かけて葉っぱを全部取られたこの稲穂。

↓この稲穂を、今度は30本づつ束にし、タコ糸で穂の根元をきつく縛ります。

縛り方が緩いと、稲穂が乾燥して縮んだとき抜け落ちてしまうので、手が痛くなるくらいきつーく糸を締めました。
稲穂は30本数えて束ねるので、数を途中で忘れないようみんな無口になります。

この束は、梅鉢一つにつき二つで飾りになります。
梅鉢が全部で165個なので、必要な束の数は330束!!

まだまだ作業は続きます。



二つ目の新しい作業は、生姜板の貼り替えです。

まずは生姜板の説明をさせていただきます。

↑これが現物。いまからこれを貼り替えます。

生姜板とは仮の名前で、正式名称は不明です。
なぜ生姜板と呼ばれているかというと、生姜を砂糖で固めたお伊勢さん名物の生姜板というお菓子が、これの形に似ているからだそうです。
お神輿の屋根の部分に使われます。

写真を見ると、緑・赤・金色の部分があります。
これは木の土台の上に、緑と赤の和紙と、特殊な素材の金色の紙でできている飾りが貼られているのです。

この特殊な素材とは、なんと麦藁!!

麦藁は形がストロー状になっているので、それを縦に割って開き、和紙にたくさん貼り付けるとこの紙になります。

↑よーく見ると繊維の筋があります!!

こんなところにも自然のものを使うという、こだわりが表れています。

きれいな文様は、友禅の型彫師さんに依頼して切ってもらっているそうです。


では、作業風景に入ります!!

↓1.前回のを見ながら、貼り付け位置や方向を相談されています。

前回の貼り替えは、平成十四年に行われたので今から11年前!!
先代の方がされたので、みなさん初めてで慎重に話し合っておられます。

2.位置が決まると、前回の和紙や飾りは外されます。

↓3.飾りの大きさに合わせて赤い和紙を切ります。

和紙を無駄にしないようピッタリ並べて切ります。

↓4.飾りの後ろの紙をはがしてから、のりをつけ赤い紙を貼る。

型彫師さんの図面が飾りの後ろについていたので、それをはがす必要がありました。



今日の作業はここまで!!
続きは後日お伝えします。

作業をしながら、わからないことを質問させていただくと、たくさんの方が丁寧に教えてくださるので、本当に勉強になります。
生姜板というお菓子のことも、いままで全く知りませんでした…

本日は須藤がお伝えしました。