9月3日 夜なべ〜梅鉢作り〜

こんにちは。清野です。
夜なべも二日目に入りました。
夜なべでは様々な作業が分担され、並行して行われています。
今回は「梅鉢」作りについてお伝えします。

「梅鉢」とは…
御神輿にかざる藁縄でできた梅のことです。
ずいき神輿は五穀豊穣のお礼として、新穀・野菜・果実などに草花などを飾り付け、菅原道真公にお供えしたのが始まりです。
道真公といえば、梅が大好きだったことで知られています!

「梅鉢」作りはゼロからスタート。つまり、
藁から藁縄を作ることから始まります。
(藁自体も保存会の方の田んぼのイネなので、藁からといってもいいかもしれません。)

まずは藁を扱いやすくするため、長さを切りそろえ、叩いて柔らかくします。

↑中央奥は「押し切り」という道具で藁を切りそろえる様子。
左手前は木槌で叩いている様子。

次は藁を綯う作業。
藁の束を二つに分け、手で転がしながらねじって綯っていきます。
今回この作業は体験させていただきましたが、見るのとやるのでは大違い…
手で転がすことが難しく、力加減や藁の足し方がなかなか均一にならないので網目がガタガタバラバラでした…

↑会長の鵜殿さん。テンポよく綯っていらっしゃるので(もちろん網目はとてもきれいです!)何度撮ってもぶれました。
まさに熟練の技。
ちなみに、手だけの作業かと思いきや、足で押さえるなど、全身を使います。

お次は編んだ藁縄を整える作業です。
そのままだと細かい藁がたくさん出てイガイガ状態なので、こすって縄の表面を滑らかにします。

↑こちらも体験させていただきましたが、結構大変な作業です。

そして藁縄が完成!いよいよ「梅鉢」の形に作っていきます。
このやり方はここでは説明しきれませんが、私たちは倉貫さんに丁寧に教えていただきながら、
梅鉢を作らせていただきました。
縄を締めていくときは両足で押さえながら両手で引っ張ったり、こちらも全身を使います。

そして…

↑こんな感じになりました。
…なんとなく形にはなりましたが、花びらが均等な大きさにならず、バランスがうまくいきません。
御神輿に飾れるような「梅鉢」を作るのは本当に難しいのです。


今回は「梅鉢」ができるまでについてご紹介しました。
どの作業にも熟練の技が必要だということを、身をもって感じた夜なべでした。
御神輿に飾る完全完成版の「梅鉢」が早く見たいですね…

9月3日は清野がお送りしました。