9月30日 ズイキ切り

早いもので、もうすぐ10月です。ずいき神輿の巡行は10月4日なので、
今日はいよいよズイキを切って、お神輿を組み立てていく作業です。


8;30集会所に集まって、説明を受けます。その後、車や自転車に乗ってそれぞれ畑へ向かいます。
9:50畑に到着。
私たち立命班は、佐伯さんの畑に行きました。

畑には、青いズイキと赤いズイキがそれぞれあって、どちらもずいき神輿に欠かせません。

畑では、会員の方が小さい包丁でさくさくと青いズイキを切っていきます。
この包丁は「面取包丁」というそうです。
赤いズイキは根っこからスコップで掘り起こしていきます。
赤いズイキの根には小芋がついているので、私たちは籠を片手に土を掘り起こして収穫しました。


土の中には、元気なミミズがたくさんいました。
無農薬の畑ならではの風景ですね!!

9:15佐伯さんの別の畑に移動。
先ほど収穫したズイキや小芋を水で洗っていきます。

ここで、赤いズイキの下部約15センチあたりを切っていきます。
この部分が頭芋(かしらいも)で、これは「獅子頭」になるそうです。
すべて洗い終わると、御旅所へ。

10:10御旅所到着。
台風の影響で、一気に雨が降り出して大変!!
しかしお神輿は屋根の下にあるので、無事に作業を開始することができました。
まずは、切ってきたズイキを屋根に葺く作業です。
ズイキを屋根の長さに合わせて切り、屋根に取り付けた金具で固定していきます。
ある程度のズイキを金具で締めたら、次に竹串でズイキ同士を刺して固定します。

11;00集会所
集会所では、ずいき神輿のためにお神酒を収めてくださった方々の名前を書く作業が行われていました。
久しぶりに墨汁と筆を見ました!みなさん字がとても綺麗でした!

少しすると、ズイキの屋根を葺く作業をしていた会員のみなさんが集会所に戻ってきて、昼食をとりました。

12:40昼食後、御旅所で神輿づくりを再開。
雨の中レインコートを羽織っての作業。

ズイキを屋根に葺く際、ズイキの長さを少し長めにします。
毎日少しずつ変色した部分を切って、巡行の日にちょうど良い長さにするためです。
ズイキを全て固定し終わると、神輿の千木の部分や桝形、
そして欄間・桂馬・腰板、鳥居や梅鉢などを順番に設置していきます。

欄間・桂馬・腰板が飾られていくと一気に華やかさがまして、ずいき神輿らしく見えていきます。
このお神輿がすべて農産物や海産物でできていると知っていても、
実際に見てみると信じられないくらい綺麗なお神輿でした。
9月の千日紅摘みから参加させていただいて、お神輿がつくられていく作業を見ることができたので、
神輿つくりとは、こだわって作られているということがわかりました。


さて、今年の欄間・桂馬・腰板のテーマです!!

【欄間・桂馬・腰板の位置】
南(正面)
欄間:『雪舟
桂馬:『錦秋』
腰板:『春』
西
欄間:『豊作』
桂馬:『白虎』
腰板:『夏』

欄間:『飛龍』
桂馬:『ニホンカワウソ
腰板:『秋』

欄間:『一寸法師
桂馬:『土俵入り』
腰板:『冬』

(実際にお神輿に飾られた姿は、また後日お伝えいたします。)

全ての会員さんのこだわりがつまったこの神輿の魅力をわたしたちも頑張って伝えていきたいと思います!
台風の影響で今日は真紅や瓔珞は飾られなかったので、完成した姿をみるのが楽しみです。