10月4日 ずいき神輿巡行日その2

引き続き、巡行日の様子を藤田がお伝えします。


御旅所の周りにはたくさんの人がいて、お神輿を興味深そうに見ていました。
中にはお神輿について質問をしてくる方もいらっしゃいました。



大神輿と子供神輿は巡行路が違うのですが、途中何度か遭遇することがあり、子供たちの「わっしょい」という明るい声で元気づけられました。

大神輿の方は「ホイット!ホイット」というかけ声のもと巡行されます。
西大路通丸太町通などの大きな通りは、車の通行が規制されます。
大きな通りのど真ん中をお神輿が通る時はとても晴れ晴れとした気分になりました。


一方で、巡行路にはお神輿がギリギリ通るほどの狭い道もあります。
大きなかけ声とカシャカシャというお神輿の音を聞いた人たちは家から出てきて
お神輿が通り過ぎる様子を見守ります。

保存会の方の家の前を通る時は、ご家族の方が出てきて皆さんの晴れ姿を嬉しそうに見ていらっしゃいました。

ご年配の方の中にはお神輿に向かって両手を合わせる姿も見られました。
人々がお神輿に向かって手を合わせているのを見ると、お神輿が途端にとても神聖なものに見えました。


保存会の福井さんらが、お神輿を見ている方々一人一人に丁寧に挨拶されていて、見ている方々もお辞儀していました。



巡行路には3回休憩があり、休憩中もたくさんの人がお神輿を見に来ていました。





秋晴れの空に色鮮やかなお神輿が非常によく映え、本当に美しかったです。

巡行路は終盤に差し掛かると北野天満宮に向かってひたすら上り坂が続きます。
足の疲労もたまってきて、しんどい道のりですが、かけ声とカシャカシャという音で気持ちを奮い立たせます。

上七軒では大勢の人々がお神輿を出迎えてくれていました。


舞妓さん、芸妓さんもお茶屋さんから出てきてお神輿が来るのを待っています。
その様子を写真に収めようと、大勢のカメラマンが押し寄せ、上七軒は人でごった返していました。

上七軒を抜けて北野天満宮の鳥居の前で私たちは天満宮の神官の方からお祓いを受けます。
そして、後は御旅所目指して下り坂を戻っていきます。

約4時間もの巡行路を歩き、上七軒では最も多くの人々に出迎えられ、華やかだっただけに、御旅所へ戻っていく時は少し寂しい気持ちになりました。


御旅所へ到着すると、お神輿は再び拝殿の中へ戻され、木の戸で閉じられます。
次の日にはお神輿の解体作業が行われるそうです。
解体されたお神輿のずいきは、ご利益があるといって貰いに来る人もいるそうです。

名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、天候にも恵まれ、無事に巡行できて本当に良かったです。


お神輿巡行には、アルバイトの学生の方も参加されていました。その中にはずいき神輿について興味を持ってくださった方もいました。そのお一人が、巡行後、ずいき神輿についてブログに紹介記事を載せてくださっています。是非ご覧ください。

http://sajinage.com/zuiki-matsuri/

この1ヶ月間、長いようであっという間でした!
保存会の皆さんの温かい眼差しのもと、夜なべ作業で本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
今は無事巡行できた達成感と疲労と、このプログラムに参加できた嬉しさとお祭りが終わってしまった寂しさと、様々な感情が織り交ざって複雑な気持ちです。
保存会の皆さんには本当にお世話になりました。
ありがとうございました!