9月1日(木) 千日紅摘み

今年もこの季節がやってまいりました!


皆様こんにちは、そして初めまして。
今年度の西之京瑞饋神輿(ずいきみこし)保存会インターンシップに参加させていただきます、立命館大学地域研究学域京都学専攻3回生の小川と中河です。
今年はこの二人で、瑞饋祭までの様子を皆様にお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


まずはじめに小川が、9月1日(木)に行われた千日紅摘みについて報告いたします。


さて、冒頭の写真。
千日紅というお花で、ずいきみこしでは「真紅」と呼ばれる柱に使用されます。
「長い時間ずっと色あせず咲き続ける」ということが名前の由来だそうです。そのため、1ヶ月先のお祭りの巡行までずっと綺麗な色が保てるので、最初にとりかかる作業となるようです。
実際に昨年使用した真紅を見せていただいてびっくり!

かわらず綺麗な色のままでした(奥にちらっと見える床の花が、今年摘んできたものです)。
1本の柱に約2500個の紅い花があしらわれ、それが4柱…約10000個もの花が必要なのです。更に「天満宮」という文字の部分の白い花も摘みます。

(拡大するとこのような形です)


地元の西之京と花園、少し離れた上桂の3つの畑の花を、保存会の皆さんが手分けしての作業となります。
今回私たちは、上桂にある入江さんの畑にお邪魔し、お手伝いさせていただきました。


こちらは道路をはさんで向かい側にも畑があり、毎年植える場所を交互にして、土が痩せるのを防ぐのだそうです。
また、同じ場所には千日紅の他にこれまた色鮮やかな赤なすなどが植えられていました。これもずいきみこしの飾りに使うのですが、それはまた別の日に。


真紅に使うことができるのは、1〜1.5cm以上の大きさの花。そのため、選別して摘まなければなりません。
自然のものですので、成長には差があります。例年摘み取る時期を2回に分けるなどして、大きさを揃えていたそうなのですが、今年は天候に恵まれたのか、大豊作だったようです。
保存会の皆さんも驚かれていました。


この日も晴天のなか、2時間ほど作業が行われました。
なかなかに暑く大変だったのですが、慣れてくると楽しいかも? いつの間にか夢中になっていました。


籠いっぱいに摘んだ花は集会所で一日干すことになります。
やはりたくさん取れたらしく、例年はござ1枚分のところ、2枚分になっていました。


翌日から、いよいよ真紅作りが始まります。
引き続き一緒に作業をさせていただきますが、良いものができるよう、しっかり頑張ります!


最後に、御旅所の話を少しだけ。

西之京御旅所は西大路通から妙心寺通を西側に向かったところにあります。
ここの拝殿にて、ずいきみこしは9月30日から10月1日にかけて組み立て、10月1日からお目見えとなります。
そして10月4日には、西之京を巡行し北野天満宮へと向かうことになります。

現時点ではまだまだ静かな御旅所が、1ヶ月後どうなるのか。とても楽しみです。


それでは、今日はこの辺りで。
ありがとうございました。