お久しぶりです。北村です。
10月4日にずいき神輿の巡行が行われたので、その様子をお伝えしたいと思います。
巡行当日の朝は天気が悪く、小雨が降っていました。
こちらは鳴鐶(なりかん)といい、おみこしを上下に揺らすことによって音を出します。
轅(ながえ)は、おみこしに取り付けられます。
集会所から台車に乗せて御旅所まで運んでいきます。
御旅所にはすでにずいき神輿がスタンバイしており、ずいき神輿を見に来られた一般の方も多くいらっしゃいました。
10月1日の昼から神輿は公開されており、毎日会員の方々が交代でずいき神輿の番にあたっておられました。
細工づくりを見学させていただいたときや、写真で見せていただいた桂馬や欄間が完成した状態で神輿に飾られており、とてもきれいでした。
神輿に轅を固定するときに、木槌で叩いて固定すると強く固定できるそうです。
台車に乗せるまでは人力で神輿を運びます。また、午後からは各大学で募集されていた大学生のアルバイトも交えて巡行していきます。
午後からの雨が心配されたため、雨除けカバーをかけることになりました。
昼休憩が終わり、再び御旅所に戻ってくるとすでに多くの人でごった返していました。
そして、12:30に御旅所から出発しました。
「ほいっとー、ほいっとー」という掛け声とともに巡行していきます。
私は神輿の後をついていくという形で参加しました。
鳴鐶は、お神酒を奉納した家やお店の前で鳴らすのですが、北野商店街でも多くのお店の前で鳴鐶を鳴らしていました。
神輿は勾配がきついところに来ると、会長の掛け声に合わせて会員の方が力を振り絞って引っ張っていらっしゃいました。
上七軒に入ると、雨がほとんど降っていなかったため、雨除けカバーを取り外しました。上七軒で休憩をとったのですが、その際に地元の方々がお茶を用意してくださっていて、地域の方に愛されているお神輿なのだなと感じました。
上七軒は、たくさんの人であふれており、まさに巡行のクライマックスのようでした。
舞妓さんが、店の軒先まで出てきていて、神輿を少しとめて撮影タイムをしていました。
上七軒を通り過ぎた後は、北野天満宮の東門前で神事があり、17時頃に御旅所に戻ってきました。
御旅所では、最後はやはり最初と同じように人力でお神輿を持ち上げていました。
、少し真剣な雰囲気で神輿殿の中に入れた後は、瓔珞や轅を取り外して、集会所に戻りました。
約一か月間、保存会の方々と作業を行ったのですが、右も左もわからないような受講生を温かく迎え入れてくださいました。夜なべ作業では、貴重な体験をたくさんさせてくださり、特に梅鉢づくりをさせていただいたことが印象に残っています。毎晩のように夜なべ作業に参加していたので、どこか懐かしいような気がするあの集会所にはもう行くことができないと考えると寂しく感じます。
今回の実習では、ずいき神輿を次世代に受け継いでいこうとされている会員の方々の思いを感じることができました。時代の変化に合わせて、環境も少しずつ変わっていくなか、ずいき神輿を作る過程での一つ一つの細かな手作業や、ずいき神輿をつくる保存会の方々の熱い思いが変わっていないことを知りました。
改めて、ずいき神輿保存会の方々には本当にお世話になりました。
一か月間ありがとうございました。